緊急時対応マニュアル(基本方針・傷病一次対応・災害対応)

目次

1. 緊急時に備えた基本方針

  • 日頃より事故への認識、危険に対する予知、回避能力の向上に努める。
  • 子どもの突発的で特殊な行動の予測に努める。
  • 活動中には、常に全員の子どもの動きを把握する。
  • 緊急時の連絡系統図を確認しておく。
  • 救急処置は医療機関を受診する又は救急隊に引き継ぐまでの処置と認識する。また、医療機関を受診する必要のない程度の軽微な傷病に対しても、迅速かつ的確な判断で処置を行う。
  • 傷病発生時は、「対応フロ―」に即して状況を判断する。
  • 緊急でない場合は、保護者の迎えを待って、保護者が医療機関に連れていく。
  • 傷病の程度に関わらず、必ず保護者に連絡又は引き渡し時に伝達する。
  • 事故傷病発生時には、傷病者への対応に併せ、周囲の者の安全を確保し、現場から遠ざけて落ち着かせる。
  • 対応は、必ず経過に従った記録を取る。

2. 傷病発生時の一次対応

1. 打撲、捻挫、骨折

  1. 安静にしてから冷やす
    痛めた箇所を動かさないように、安静にして氷のうなどで冷やす。
    氷のうをあてるときには凍傷を防ぐためにタオルなどでくるむなど、直接あてないようにする。
  2. 痛めた箇所を心臓より上に挙げて安静を保つ
    できるだけ腫れを抑えるために、可能なら痛めた箇所を心臓より上に挙げる。

※骨折が疑われる場合

ぶつけた箇所が変形していたり、指で痛めた箇所にふれたときに激しい痛みを感じた場合は、骨折や骨にヒビが入っていることが疑われる。

  1. 添え木をあて、包帯や布で固定する
    きつくしばりすぎないように注意する(きつくしばると、血流を妨げる)。
  2. 肩、腕、ひじの場合は、三角巾で支える
    スカ―フやネクタイ等で適当な大きさの円形を作り三角巾の代用とし、腕をつる。

2. 出血症状

1. 刺し傷

  1. 刺さったものを抜いて清潔にする。
    ただし、刺さったものが深い、大きい等抜くことが困難・不適切な場合やひどく汚れた傷、釘を踏み抜いた場合は、できるだけ清潔にして、医療機関を受診する。
  2. 患部をきれいに洗う。
  3. 清潔なガ―ゼで覆う。

2. 切り傷

  1. 出血が少ない時は、水道水などのできるだけきれいな水で洗い流す。
  2. 清潔なガ―ゼ等で直接押さえて圧迫止血をする。
  3. 手のひらや足の裏のケガは、神経が傷ついている場合も考えられるので、医療機関を受診する。
※大体の出血は30分程で止まる。
※処置の際には血液には直接触れず、コンビニ袋・ゴム手袋などを使用する。

3. 鼻血

  1. 上体を起こして椅子や床に座る姿勢をとり、顔をやや下に向け、血液がのどに流れ込まないようにする。
  2. 親指と人刺し指で鼻の下の方(小鼻)をつまみ、5~10分ほど圧迫止血する。
    この際、氷を入れた袋(氷のう)などで鼻を冷やすと、血管が収縮するので効果がある。

3. 火傷

1. 手足の場合

水道水を出しっぱなしにして洗面器に水を受けるなどして、水の勢いを弱めながら、30分くらい冷やす。

2. 顔や頭の場合

シャワ―などで水をかけ続けます。顔の流水をかけられない部分は、氷水で冷やしたタオルをあてる。保冷剤や氷を包んだタオルをこまめに変えて冷やしても良い。

3. 広範囲な火傷の場合

水ぶくれの範囲が手のひらより大きい場合や、痛みがおさまらない場合は、電話で確認の上、外科救急医療機関を受診するやけどの範囲が広く(例:手・足・全身のやけど)、皮膚が黒く焦げていたり、白くなっていた場合は、無理に処置しようとせず、すぐに119番通報をし、指示を仰ぐ。

※水ぶくれができてもつぶさないようにする。

4. 発熱

  1. 37度5分以上の場合、普段より一枚薄着になる。
  2. 脱水症状を防ぐため、スポ―ツドリンクなどの水分を普段より多めにとる。
※検温で37度を超える場合は、保護者に連絡する。前日および当日までに体調不良の様子がなかったかを確認して、その後の対応を検討する。
※検温で38度を超える場合は子どもを別室に移動させ、保護者および必要に応じて救急に連絡する。

5. 熱中症

  1. 症状が現われたらすぐに涼しい所で安静に寝かせ、送風や体表面の冷却をし、スポ―ツドリンクや塩水などで水分補給し、医療機関を受診する。

6. 嘔吐、おもらし

  1. 以下の処理を行う。
  2. 処理後は保護者に連絡。前日および当日までに体調不良の様子がなかったかを確認し、その後の対応を検討する。

7. 食べ物がのどに詰まる

以下いずれかの方法で異物を除去する。

8. アレルギー反応

  1. 口に入れた食事は吐き出し(食事の場合)、肌や粘膜についたアレルギ―物質を洗いとる。
  2. 症状を記録しつつ、保護者・救急(119番)に連絡する。

9. 意識障害

1. 119番通報とAEDの手配

  1. 意識がない場合、職員間で連携を取り、119番通報をする、AEDを起動する等の分担を行う。
※AEDは南麻布教室1F執務室前の棚の上に設置
※AEDの利用手順は、AED備え付けの「サマリタン PAD 350P・450P 簡易操作説明」に記載

2. 呼吸をみる

  1. 傷病者の胸と腹部の動き(上下しているか)を確かめる。
  2. 意識がなく普段どおりの呼吸をしていない場合、心臓が停止しているものと判断する。

3. 心肺蘇生法(胸骨圧迫・人工呼吸)を行う

 

<心肺蘇生法のしかた>
胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせを連続して行う。

  • 胸骨圧迫
    少なくとも100回/分以上のリズムで30回圧迫する。
  • 人工呼吸
    気道を確保して2回息を吹き込む。
※気道確保:あご先に指を1~2本あて、軽く頭を反らせて気道(鼻や口から取り入れた空気を肺まで通す道)を開く。

<小児の場合>

  • 胸骨圧迫
    成人と小児では体格が異なることから、胸の厚さに応じて圧迫の深さを加減する。
    片手または両手の付け根で、胸の厚さ約1/3を目安に圧迫する。
  • 人工呼吸
    親指と人差し指で鼻の先をつまみ、傷病者の口を完全に覆い、1秒かけて胸の上がりが見える程度の量を吹き込む。
※参考画像

3. 災害発生時の対応

1. 台風、大雨、大雪

<対応方針>
・ 警報等の発表が予想される場合、前日正午までに対応を決定する。
・ 前日正午までに決定が難しい場合は、以下の対応とする。

【午前6時時点で発表があった場合】

  • 特別警報   :臨時休業
  • 暴風・暴雪警報:保護者付き添いの場合のみ利用可
  • 大雨・大雪警報:保護者付き添いの場合のみ利用可

臨時休業や利用の制限を行う際は、以下の対応を行う

  • 利用予約済みの方に対する連絡(メール、電話等)
  • 対応内容のHPへの掲載

【施設利用時に警報が発表された場合】

  • 状況を見て対応を検討する

2. 地震

発生の瞬間は、身の安全を図る。規模が小さければ、情報を収集しながら活動を継続する。
必要に応じて広域避難所へ避難誘導する。

  • 南麻布教室:有栖川公園
  • 広尾ガ―デンヒルズ教室:日赤医療センタ―

3. 火災

発見者は大声で周囲に知らせる。近くの者が初期消火に務めると同時に、別の者が子どもたちを速やかに屋外へ避難誘導を行う。119番をかける。

4. 不審者発見

  1. 退去を求める
    ① 相手に対応するときは、身を守るために1メ―トルから1.5メ―トル離れる。
    ② 併せて、所持品や言動に注意する。
  2. 退去に応じない場合は、不審者を隔離・110番通報する
  3. 子どもの安全を守る
    ① 傘や机なども防御に使える。
    ※負傷者がいる場合は応急処置をする
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